「住む。」64号は、民家の住み方、直し方の特集。
我が家を取材してくださいました。
文章は、かなもじ家の平山友子さん。
温かくて前向きな言葉がいっぱい散りばめられています。
わたし、そんなふうでありたいと、道を示してもらったと思いました。
写真は、砺波周平さん。
毎日見ているテーブルの、違う目線の見え方を教えてもらいました。
それはさておき、いつか古い家に住みたいと思っていらっしゃる方、この特集は参考になる内容です。
一つ前の秋号には、自宅を自力改装された平山さんご自身の記事が載っています。
これも素晴らしくて、「若くないとか、お金がないとかを言い訳にしない」との文章が響きました。
どうぞお手に取ってみてください。
お休みの月曜日、改装工事の最後の日。
タッチアップのペンキを塗ったり、立て付けの調整をしてもらったり、掃除をしたり。
最後の最後にテーブルに鉄の脚がつきました。
板はけやき、模様がしっかりあります。
玄関まわりには水道を外したあとや古いガス管など、どうしたらいいかわからなかったものを外してもらって塗り直し、スッキリと。
気に入っている窓格子は塗り直し、毎年夏には朝顔やゴーヤを伝わせます。
念願の広めの台所、遊びに来た人と一緒にご飯が作れるように。
念願の3口のコンロ、ガスオーブン。
カウンターは楠、自然ままの感じも残しつつ、収納も兼ねつつ。
お手伝いの人にここで切ったり盛りつけたりしてもらえます。
6人座れるテーブル、これも念願。
椅子が足りなけど(笑)
念願の畳、3畳だけやけど。
い草のいいにおい〜。
念願のウッドデッキ。
ここでハーブ、葉ものなどの野菜を育てます。
パセリを採りにベランダへ、ルッコラ採りにベランダンヘ、いいな〜。
寝っ転がってお月見できるように、半分は空けとくつもり。
念願をいっぱい盛り込んだ話に耳を傾けて、次々と案を出してくださった建築工房のYさんと
それを形にしてくださった大工のTさんや、そのチームの方々のおかげです。
誰にお願いするかって大事だと思いました。
終わってほっとしているけど、終わってしまってさみしい〜。
たまにこの日記を読み返して、今の気持ちを忘れないようにします。
明後日から買付けの旅。
帰ってきたら友人を呼んでご飯会三昧しよう!
水が出るようになり、ガスも通り、だいぶ出来てきました。
お休みの日はペンキを塗ったりしながら、大工さんや設計士さんの仕事を見せてもらっています。
これがまた楽しくて。
私が家にいる日は細かい使い勝手の打ち合わせです。
タオルハンガーの位置はどこ?
ホームセンターにお使いに行ったり。
ペンダント用コードハンガーの黒と、丸打ちコードの黒を2メートルとか。
資材の言葉も覚えてきました。
話がすぐに逸れます。
それも面白い!
この雰囲気も壁に染み込め〜。
家の外、路地で作業をさせてもらっています。
ご近所さんすみません、と思いつつ。
大変ねぇ〜と言ってくださいます。
レンジフードとスパイスラックが付きました。
ラックは鉄工所にステンレスを曲げて作ってもらいました。
設計士さんのアイデアです。
キッチンカウンターに流しを落としこむのにくり抜いた木があります。
栃の厚みのある板で、これで何を作ろうかとなり、ちゃぶ台にしました。
大工さんに教えてもらいながらサンダーをばんばん使って、脚を付けてエッシャーオイルで仕上げ。
2階の畳の部屋に置きます。
今日の宿題です。
細い杉はオスモを2度塗り、右の木はトレイを作りたくて、粗断ちまでしたところ。
ノミで模様をつけてサンドペーパーを軽くあてる予定。
夜の時間のあるときにでも少しずつやります。
トイレ、ベランダ、ウッドデッキは終わり、あとは左官屋さんと電気工事が残っています。
もうすぐ終わってしまう〜さみしい〜。
ある朝、起きたらトイレの前に30cmほどの茶色い固まりがゴロンと落ちていました。
ハテ、コレハナニ?
天井を見ると穴が空いていて、白蟻が梁や柱を食い荒らしてこんなことに。
いつか田舎に引っ越すとか、あれこれ思っていましたが……
これを機に、今住んでいる家をもっと好きな自分の家にすることにしました。
2週間ほど前から自宅の改装がはじまりました。
うちは築70年ぐらいの、木造長屋の真ん中です。
台所を広くしたい、2階に植物専用のベランダが欲しい、畳の部屋が欲しいの3点です。
流しは楠の1枚板、ビルトインのガスオーブンとコンロを置く部分を切り取る大工さん。
気に入っている漆喰壁ですが、吊り戸棚を付ける支えを打つために一部を切り取って、キッチンパネルを貼ります。
ガスや水道、排水の線を引き直す作業も兼ねています。
前の壁、その前の壁もあって、何度か改装をした家であることがわかります。
ここに新しくコンセント。
電気屋さんが書いた目印がかっこいいと思い、写真を撮ると笑われました。
ペンキ塗りは友だちに手伝ってもらって自分たちで。
もう少しできることをやりたいけど、大工さんの段取りを優先して、置いといてもらえるところだけ後回しに。
ベランダの木は、15年ほど持たすで良ければ檜、30年以上持たすならイタウバ、お値段が違う。
人生設計です、30年は持つようにしてもらいます。
畳の縁を選んだり、コンセントの位置を決めたり、照明の位置からポストの位置から、いろいろ小さいことだけど決めることが山盛り。
勢い余って塗らなくていい木にまでオスモカラーを塗ってしまった友だちが、「それ、一番高級な木やで(冗談です)」と、大工さんに遊ばれてました。
道具の間をウロウロするうちの猫は見張り番だそうで、70才のベテラン大工さんに挨拶してもらっています。
和やかな現場で嬉しいです。