買いつけの旅のエピソード(knoflik篇)もくじ

ボタン工場を訪ねて ガラスボタンのはなし チロリアンテープのはなし ルーマニアのはなし
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クノフリーク誕生 レース編みの工場を訪ねて

【ガラスボタンのはなし】

蚤の市で出会ったガラスボタンのシート。そこに書かれた文字を頼りに、チェコ中を大捜索。いまでも残るガラスボタンの工房を訪ね、オーダーを入れるまでのはなし。(ここには11コのお話があります)

【 ガラスボタンのはなし 】

1、ガラスボタンとの出会い

ガラスボタンとの出会い
蚤の市で古いガラスのボタンを見つけるたびに「今でもこんなのがあればいいのになぁ」と思っていた。
そんなある日、チェコでガラス工芸品の美術館に行った時のこと。
ガラスボタンのコレクションに出会った。
ボタンを超えたその様子に感動!
ガラスボタン探しのスイッチがグググ〜と入った瞬間だった。
以来工房を訪ね、職人さんに会って1年越し。
今年の春頃にはチャルカでお披露目できるメドがたった。
このガラスボタンの話を少しずつしていきますね。

【 ガラスボタンのはなし 】

2、子供ガラスボタン

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以前に田舎の手芸屋さんで買った小さなガラスボタン。
リンゴや蝶や鳥など子供向けの図柄でひと目惚れ。
お店の人に聞くとずいぶん前の仕入れで、最近は売れないからもうそれで終わりとのこと。
買い占めて帰った。
そういえば手芸問屋でも見たことないし、どこにいけばあるんだろう?
それがあった、あった!
地方の村で作っている人がいた!
友達が見つけてくれたその工房は、まさしくあの時のガラスボタンを作っている所。
手作りなので、頼んでからできあがるまでに時間がとてもかかる。
この春にやっとクノフリークにお目見え予定。

【 ガラスボタンのはなし 】

3、忘れられないガラスボタン

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念願かなって子供ボタンを作ってもらえることになってひと段落。
でも美術館で見たコレクションが忘れられません!
あんなのを作ってくれるところはないの?と再び友達に頼んで大捜索。
ボタンを作っている工房はいくつかあるけど、最近の主流はキラキラと玉虫色に輝くゴージャスなもの。
一方チャルカが欲しいのは、素朴で深い色目でかわいらしさのあるもの。
そんなの今はどこも作ってないらしい。
でもでも、あきらめられない。
前に見たコレクションがちらついてしょうがない…。

【 ガラスボタンのはなし 】

4、デッザン画すらすら

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雪の中を尋ねて行った工房は、その辺りで一番古くからガラスボタンを作っている所。
休日なのに私たちを待っていてくれました。
「今はもう作っていないけれど」との前置きのあと見せてもらったボタンたちは、まさに探していたもの。
もう一度作ってください、って言うのは簡単だけど、なかなかそうはいかないらしい。
だからと言って、目の前の宝の山を見逃すわけにはいかない。
私が選んだボタンをおじさんがデッサンし、似た感じで作れる物がないか検討します、とのこと。
古い型が残っているか、くすんだ色のガラスが今でもあるか、とかいろんな問題があるらしい。

【 ガラスボタンのはなし 】

5、職人さん

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ボタンを探していて出会ったチェコの人たちに感じたこと。
毎日コツコツとその日の分の仕事をしているんだろうなぁ。
無理しないしがんばりすぎない、でも長く同じことを大切に繰り返しているんだろうな、と思った。
美術品ではないボタン。
でも作っている人が誇りを持って向かい合っているのが伝わってくる。
古いボタンのコレクション、買うことは無理でも、いつかなにかの形で紹介したいと思っている。

【 ガラスボタンのはなし 】

6、きのこ型

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今でも確実に作れる物を選んで、一度頼んでみることになった。
まずは型の登場。
鉄で出来ている。
凹凸の型でガラス板をはさんで型をぬく。
写真はその型でチャルカのために私が選んだ物。
ここまで具体的な形だとわかりやすいんだけど、キノコや花のようなモチーフではないものは、型を見ただけでは、どこがどう丸くなったりへこんだりするのかがわかりずらい。
ボタンのオーダーには想像力が必要。

【 ガラスボタンのはなし 】

7、どの緑にする?

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どんな型にするかが決まったらお次は色。
ベースになるガラス板があり、型を抜いて部分的に色をつけてゆく。
白いガラス板からキノコの形をぬいて、笠は赤、笠の裏はベージュ、軸の部分はさらに薄いクリームぐらいで、といった具合。
キノコの横に四葉のクローバーがあり、四枚の葉っぱは緑一色ではなくてグラデーションに仕上げる。
色見本がありその中から一つ一つ選んでゆく。
むっ、むづかしい〜。
キノコの足元の草の緑も決めなければ…。

【 ガラスボタンのはなし 】

8、よごれた緑に決定

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この4つのボタンは同じ型から作った色違い。
サンプルで見た深いベージュは、もう今のガラスではない色らしい。
そう言えば工房のおじさんは、私が選ぶくすんだ色目のことを『きたない緑』とか『よごれた緑』って言っていた。
あとから塗って付ける色は自由になるけど、ベースとなるガラスはそうもいかないらしい。
このデザインは迷った末に、オレンジベースに青と白の点々とグリーンベースに黄色とピンクの点々でオーダーをした。
できあがるのは3~4ケ月後。

【 ガラスボタンのはなし 】

9、きのこ

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やっと出来あがった!
鉄の型から選んで作ってもらったボタン。
左上の赤のきのこのボタンは、「笠は赤、笠の裏はベージュ、軸の部分はさらに薄いクリーム」との注文、だった、ハズ。
出来上がったのは赤一色に点々。
これが日本だったら即返品でやり直しなんだけど、チャルカのお相手は遠い国のチェコ語の方々。
子供ガラスボタンの繊細な絵付けとの差に段々笑けて、きっとチャルカの為に何十年ぶりに作ってくれたんだろう、と解釈。
このままでOKにした。
それにしても変なきのこだなぁ。

【 ガラスボタンのはなし 】

10、複雑なデザイン

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続々と出来上がってくるボタンたち。
さて、どれからお披露目しようかと思案中。
そして次はどれを頼もうかと悩み中。
凝ったデザインが多く、なんでも第二次世界大戦が終わるまでドイツ向けの輸出品が中心だったとかで、ドイツ人好みのデザインが多く残っているらしい。
「アラベスク模様に見える」
「目に見えて仕方ないねんけど」
「色盲検査!」は、チャルカでの発言。

【 ガラスボタンのはなし 】

11、チェコのガラスボタン工房を訪ねて

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もともと物を作っている人や場所が好きなところに、いつにも増してどうもボタンの工房の空気が好きだ。
作っている工程や道具、そして職人さんがいい感じ。
このことを一度かたちにしたくて『取材ノート〜チェコのガラスボタン工房を訪ねて(非売品)』という小冊子を作った。
最近は前にも増して訪ねていくのが楽しくてしょうがない。
ガラス工房とそのまわりの人の生活ぶりまでが気になる。
いつかボタンを軸にチェコの田舎の風景、料理、お庭、出来事の本を作りたいと思っている。
ガラスボタンのお話はここでいったんおわり。


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