
「織機の裏側にまわるとおもしろいものがあるから見てごらん」と言われ、回り込んでみた。
穴のあいたカードがつながって、流れにのって順番に動いている。
これ、見たことある!
チロリアンテープの工場にあった!
「この織機にレースを織らせるソフトですね」と私。
「そうだよ。これがないと織機はレースの模様を作ることが出来ないんだよ」と社長。
オルゴールの原理だ。
カードの穴の空いているところで、決まった位置のボビンが動き、その糸が模様の一目になる。
このカードがとにかく大事。
ベテランのおじさんが作っているのだけど、一目ずつ拾ってパンチングマシーンで穴をあけ、ちょっとのミスも許されない作業で、根気と集中力が必要。
目が疲れるし、なかなか難しいらしく、今のところ跡継ぎがいない。
だから工場では、昔からあるのを大切に大切に使っている。

















