
左のおじさんが現場の責任者。
ちなみに右が社長。
私を連れて工場を案内中の社長を、チャンスとばかりつかまえて話し込む。
私は、おじさんの吊りズボン姿が様になっていていいな、なんて呑気に観察しながらおとなしく話が終わるのを待ってたのだけど、一向に終わりそうにない。
そのうち熱気を帯びてきた雰囲気を察し、なんの話をしているのか気になりだした。
「赤、黒」とか「古い」とか……もしかして、うちのオーダーかいな?
「日本?」って、これは間違いない。
そろっと割り込んで「おっちゃん、私の注文の話?」と聞くと、体半分、後にのけぞらせてひっくり返らんばかりに驚くおじさん。
社長の横の私が見えてなかったようだ(そんなに小さくなはないんだけどな)。
社長の英語通訳話をまとめると、クノフリークのオーダーは、削るのも難しいけど、色を出すのが輪をかけて難しいらしい。
私を見たおっちゃん、これはまたとないビックチャンスと、隣の部屋へ私をひっぱてゆく。
見せたいものがあるらしい。
仕方なく、社長もついてきた。
空気としてはなんとなく、説教モードな気がする。

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