買いつけの旅のエピソード(knoflik篇)もくじ

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2、晴れの日の民族衣装

晴れの日の民族衣装
民族衣装にも晴れの日用と普段着用がある。
もちろん季節や目的によっても違う。
晴れの日の衣装は本当に手が込んでいて、ビーズや刺繍で埋め尽くされている。
ずっしりと重い。
こんなに手の込んだ物を作るには何時間かかるんだろう、と思うけど、きっとここの人たちは、はじめっからそんなことを考えたりはしないのだろう。
暑い日は木陰で涼みながら、寒い日は日なたでうとうとしながら、それでも手は動いてる。
そんなふうにちょっとずつ、気長に。
自分たちの衣装は自分たちで作るものだと、自然に思ているようだ。
針先で一粒のビーズをすくい布に縫い付ける。
一目ずつ編み上げてゆくレース。繰り返し繰り返し。
途中で同じ色の糸がなくなっても気にしない。
なんとなく、似た色や雰囲気で仕上げてゆく。
自分のために、夫のために、娘のために、孫のために。
結婚式や村祭り、イースターの日には、そんな衣装を着た人たちが村中を練り歩く。
それはもう、うれしそうな顔で。