買いつけエピソード(CHARKHA papir篇)もくじ

チェコの製本工房を訪ねて 雑貨を探しにチェコへ、ハンガリーへ行く話

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8回目、信頼関係

気に入っていたデザインや素材が消えて行くことを嘆きつつも、可能な限りは、チェコやハンガリーの文房具やなんかを紹介し続けようと思っている。
このところよく通っている工房がある。
『職人ヤナタ氏の手製本』シリーズを作ってもらっている。
ヤナタ氏は紙フェチ街道まっしぐら人生を突っ走っている、偉大なる変人だ。
会って話をすると、さぁ大変。
取り出した1枚の紙、1点のサンプルの話で数時間、半日が過ぎてゆく。
注文に辿り着くまでの長い道のりを、おやつを食べながら、苦笑いしながら、時には一緒に夢中になりながら進めるのだが……。
時間切れで途中で終了となることもあるから、メドってもんがたちにくい。
紙の倉庫を探検し、忘れ去られていた紙を発見し、さて具体的に何にしようかというところで、もう帰らなくっちゃ、納品に行いかなくっちゃとなるのだ。
私はここに来るようになって、忍耐強くなったと思われる。
アセる私の横で、いたってのんびりムードの彼を見ていると、イライラするほうが損な気がする。
東欧でのものづくりは、人間関係づくりだったりもする。