買いつけエピソード(CHARKHA papir篇)もくじ

チェコの製本工房を訪ねて 雑貨を探しにチェコへ、ハンガリーへ行く話

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9、宿題をちょうだい

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作業部屋の棚にはイタリアの製本用の布と紙が並ぶ。
明るい色はなくて、かたよったグレーから青緑系のバリエーション。
「これは上等もんだから、とっておきのときに使うのさ」とヤナタ氏。
「とっておきってどこの注文?」
「きみんとこだよ」
えっ、すぐには決めれない。
私は書類ばさみ好きだけど、この感覚はだいぶ紙フェチでマニアックだから、持って帰ってチャルカで相談したほうがよさそうだ。
「じゃぁ、とっておきの注文をするための、まさにとっておきの色見本を作ってあげよう」
A5サイズの自分とこの書類ばさみにカッターで切り目を入れて名刺を挟み、イタリアの紙を正確に同じ大きさに切って貼ってくれた。
実に楽しそうなヤナタ氏。
こういう作業が心底好きなんだ。
見本棚からやけにぶ厚いファイルを取り出し、開けてみるとアコーディオンみたいで12ポケットあって、ここに請求書を整理したらいいね、とか、布張りのアルバムを広げて、これをイタリアの布で作ると見違えるね、とグイグイとその場を仕切られる。
何か新しいものを作りたくてしょうがないんだね〜。
宿題を投げかけるのを待ってるんだね〜。
よしっ!