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チェコのしゃりしゃり薄紙帳

usugami.gif文房具問屋の梱包資材コーナーで薄紙を見つけたとき、買おうか買うまいか、ずいぶんと迷った。
数キロ単位でまるめられているうえに、紙の端が破けたり折れたりと、状態がよくない。
紙で製品を作る時の条件は、平らな紙で端が揃っていて1枚が薄すぎないこと。
言い換えれば、平らでなく、揃っていない極薄の紙では製品は作れないのだ。
でもでも薄紙好きの紙フェチのチャルカは、このどうなるかわからない紙を「いつか何かにしてやるぞ!」と気合いだけで日本に待って帰った。
まるくなっている紙を倉庫で広げて時間をかけて伸ばし、アイデアを温めて練って待つこと2年。
製本屋のおっちゃんが、この手作業に近い製本作業を引き受けてくれた。
薄い紙100枚で1冊。
その100枚のあいだに、いろんな柄がでるように紙を藤山とシャッフル。
しゃりしゃり音をたてながら、けっこういい運動。
平らな状態で紙を製本屋さんに運び込み、結局、紙が薄すぎて数を数える機械にはかけられず、人力で100枚カウント。
あちこちで人を手を借り、それは普通では信じられないほどの手間がかかっている。
仕事という気持ちだけではこんな製品はありえない。
おもしろそう、どんなのになるか見てみたいから、自分が欲しいから、そして、「しゃあないですな〜」と苦笑いしながらそれでも「大手に出来んことしなはれよ」と応援してくれる製本屋さんの気持ち。
『しゃりしゃり薄紙帳』はそんなみんなの気持ちの結晶だ。
春には出来上がる『アジガミ本』のお供として、チャルカがどんなに紙が好きかを物語る出来栄えとなった。



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