老舗の製本屋さんと意気投合。オープン直前、新しい文房具をつくろう!と、夜遅くにピザを食べながら作戦会議をしました。 まずリクエストしたのは、チャルカカラーのオレンジ色で5mm罫を印刷した、しっかりした厚みのあるノートが欲しい!ってこと。そしてできあがったのは、カラフルな4色展開の紙の表紙の、背中を茶色い布で巻いた、機械では作れない形のノートでした。使ってみて、糸綴じ製本の丈夫さ、使いやすさにびっくり。すぐにわたしたちのお気に入りとなりました(職人さんがいなくなってしまったり、紙が製造中止になったり、で、残念ながらいまでは廃盤)。 さて、その時にたくさん余ったのが、オレンジ罫を印刷して糸とじされたノートの中味。それなら、同じ中味を使って、スペシャルなノートをつくれないかしら? たとえばお気に入りの生地を表紙に張るとか? またもやピザをぱくつきながらの思いつきで、ファブリックシリーズは生まれました。 当時は、生産する冊数もごくごく数冊だったので、一冊分ずつ違う生地を裏打ち(製本の糊がつくように布の裏に紙をはりつける)し、一冊ずつ製本するという、全行程が手作業。いまから思えば、なんという贅沢な! 以来、少しずつ進化しながら、表紙を飾った柄は100種類を軽く超え、チャルカの買付けノートとして欠かせないノートとして君臨しているわけです。 いまでも製本は相変わらず職人さんの手作業ですが、裏打ちは機械化。さすがに世界に一冊しかないノートというのは作れなくなってしまいましたが、今でも蚤の市などで出会ったヴィンテージファブリックを使っているので、一柄あたりできあがるのは数十冊。「次の買付けでどんな柄のノートを使いたいかなあ」という個人的な想いを胸に、これからもチャルカは生地を探し続けるのでしょう。

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